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ゆきってなに?
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「おほしさま?このまえ、おにいさまが えほんでみせてくれたキラキラ?」

「そ…そうだね。キラキラとは少し違うけど、雪はふわふわしていて綺麗なんだ」


「枢、ロマンチストー!ヒューヒュー!」


樹里が背後で枢を冷やかす。それを聞いた枢は振り返って、眉を八の字にして言った。

「冷やかさないでください」

「だってー、枢をいじるのってすっごく楽しいんだもん♪」


「枢お兄様ー…顔が恐いぞー」

「……」

口を出した悠を枢は睨んだ。その表情に悠はビクッと肩を震わした。

「枢が恐いよ〜〜…」


「優姫、さっき優姫と雪は似てるって言っただろう?でも、全然違うよ」


「どうして?」


(そう…違うんだ。雪は触れると冷たい。けど優姫は触れても温かい)


枢はギュッと力強く優姫を抱きしめた。


「おにいさま?」

「優姫は優しいお姫様だから」

もう一度、ギュッと抱きしめ、優姫の髪にそっとキスを落とした。


「温かい…」

「かなめおにいさまっ…くすぐったいよ///」

「きゃ〜〜〜!やっぱり、枢ったらロマンチックー♪」

「誰に似たんだろうね?僕かな?」

2人を見つめ、樹里は子供のように飛び跳ねる。
そんな妻を横で愛おしそうに見つめる悠。そんな母親を不思議な顔で見つめる優姫。

「…おかあさま?」

「私も混ぜて♪私も優姫と枢をぎゅーっとしたい」


そう言って樹里は強く2人を抱きしめた。


「樹里さん…苦しいです」

「あったかーい///」


「僕を忘れないでくれないかい?」


「悠には………」


チュッ

「私だけで良いの!」

樹里は悠の首に腕を回し、そっと唇に自分の唇をつけた。


「きゃぁああ///」

それを見た優姫は顔染めて、両手で顔を覆った。


「子供の前で…破廉恥な……」
そして、枢は呆れた顔で両親を見る。
だが、そう言いながらも、思っていることは全く逆だった。


(今は口づけで優姫に生気をあげているけど…いつか、僕も大人になった優姫にちゃんと…)

と、頭の中で妄想を広げているのでした。



おわり

2011/1/10

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