1/6ページ目 「ぅ…うわあ!」 ドスン! 「ったたた…」 「次の世界に到着♪」 「テメェ!もっとちゃんと着地ができねーのか!?何回目だ!?ぁあん!!!?」 「やーん!黒鋼の鬼ー」 「なんだとー!?誰のせいだと思って…」 「まあまあ、2人共落ち着いて。4人一緒で着地出来たんだし〜」 「そうだな。以前の桜都国の時のようにならなかっただけマシだな」 いきなりだが、俺たちは旅をしている。終わることのない旅を。 飛王が滅んで1年程経ち、俺はなすべきことを果たしている。世界を留めてしまった対価、“旅をし続けること”を。 あれから、いくつの世界を回っただろうか。高羅国、ピッフル国、阪神共和国などの馴染みのある世界や、まだ訪れたことがなかった世界にも行った。どの世界も俺たちを気軽に歓迎してくれた。 みんな優しい人たちばかりだ。 「今回はどんな国だろうねー」 ファイさんが言うと 「なんだか、どこもかしこも緑だな」 「木がたーくさーん」 黒鋼さんやモコナも後に続けて言った。 俺はきょろきょろと辺りを見渡してみた。辺りはモコナたちが言う通り、木ばかりで何もない。と思った瞬間、木以外のものを見つけた。 「…あそこに何か建物があるな」 そこには三角形をした、木製の大きな建物があった。 「なんだか不思議な建物だねー」 モコナが興味津々に言うと 「行ってみようか」 ファイさんがニコニコしながら言い、その建物へと向かった。俺たちも後に次いで歩いた。 <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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