3/5ページ目 「光じゃないですか!こんな道端で、何をやっているんです!? 風邪ひきますよ!」 「慧っ。お前こそ、どうして………」 慧のいきなりの登場に光は戸惑った。 「顔、少し赤いですよ? まさか…その体調でお酒、呑んだんですか?アルコールの匂いが…」 「なわけないだろ!私たちの赤ちゃんがいるんだぞ! 呑むわけないじゃないか…」 「こらこら。あまり大声を出さないで下さいよ。赤ちゃんが驚きますよ。“俺たちの”ね♪」 「はっ!?ば…バカじゃないのか…って、おいっ」 慧はにんまり笑いながら、光を抱き上げ、お姫様抱っこをした。 「アルコールの匂いの原因は明ですね。今日はかなり呑んだようですね。 当分、一緒に会う時は、光の体のためにお酒は控えて下さい」 慧は明に背を向けたまま、静かに言った。 「え……。う…うん…」 明は湿った目元をハンカチで拭いた。 「なあ、慧。お前、もっと素直に言えよ。言いたいのは、それだけじゃないだろ?」 光が心配そうな表情で慧を見上げる。 「ふっ…そうですね、光。 明、これからは自分の体のためにあまり呑まないようにして下さいよ」 「…」 「本当に呑みすぎのようなので、ある人を呼んでおきました。 それでは、お邪魔な俺たちはここで」 慧は光を抱いたまま歩き始める。 「慧っ…1人で歩けるってば!下ろせよ! あっ明!今日はお疲れ様。 またメールするからな!じゃあな」 2人はあっという間にいなくなった。 <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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