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hand/倖田來未
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僕と乱菊が出会った日から3日が経つ。
けど彼女はまだ体力が回復しとらんかった。



「乱菊。干し柿や。食べ」

そう言うて、彼女に干し柿を差し出す。けど彼女は無表情のまま「いらない」と僕に言うた。

「駄目や。まだ体力付いとらんやん。食べ」


僕は下手な笑顔で、再び干し柿を差し出す。彼女は僕の顔を見て、少し躊躇った表情をする。

「大丈夫。僕は君の敵やない」

僕がそう言うと、彼女は安心したのか、ニコッと笑て僕の手から干し柿を取った。


「初めて笑顔見たわ」

僕が言うと彼女は一瞬不思議そうな顔をして、すぐに笑た。それにつられて、僕も笑った。

―─なんでやろ。この子といると笑顔が自然に出る。


そう思たのは初めてやった。

「よっしゃ!ここで待っとき。食料調達してくるわ。干し柿だけじゃ足らんやろ?」

僕は立ち上がると、彼女はフルフルと首を横に振って僕の腕を掴んだ。


「いらんの?」

僕がそう尋ねると、彼女は大きく縦に頷く。

「・・・しゃあないなぁ。じゃあ、これからどうするん?僕と乱菊で外で鬼ごっこする?」

「うん」

彼女は嬉しそうに返事をした。

僕は彼女の笑顔を見ると僕自身幸せになれるような気がした。

それと同時に・・・なんでやろか。なんとなく彼女の笑顔が僕の何処かでつらく感じた。


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