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Valentine or Rice Cake
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「乱菊。口、開けてみ」

ギンはソファーに座ったまま、隣に座る乱菊にニコッと笑いかけた。

「なんでよ・・・」

乱菊は机に頬杖を付いて、不機嫌そうに言った。

「だってェ今日、バレンタインやん?んで、僕て顔ええからモテるやろ?」

「自慢しないでくれない?鬱陶しいのよ」

乱菊は自慢げにニタニタと笑うギンが気に食わなくなって話の途中で乱入した。

「自慢やないよ。続きちゃんと聞いてェ」

甘ったるいギンの声にムスッとした態度で乱菊はギンに目を向けた。
それを確認して、ギンは再びニコニコしながら話始めた。

「今たくさんチョコあるんよ。でもなァ・・・これら全部、僕が望んでたチョコやないんよ。だから乱菊が食べてェ」

さあさあ、と言いながら、ギンはどこから出したか分からない大量のチョコを乱菊の前に出した。そして、一つ箱からチョコをつまんで乱菊の口の中に入れる準備をした。

「はぁ?なんのつもりよ」

乱菊はギンを睨み付ける。

するとギンは少し困ったような顔をして言った。


「しゃあないわァ・・・。じゃあ、これ全部捨てるわ。僕いらんし」

ギンはザッと、チョコの入った箱や袋を両手に抱えて、椅子から立ち上がり、ゴミ箱へ向かった。

ガツッ

「痛っ!」

それを見た乱菊は慌てて、ギンを殴る。

「何すんねんっ!痛いやんか・・・」

ギンは殴られた部分を涙目になりながら手で押さえ振り返った。

「何って、あんた・・・。なんて勿体無い事をすんのよ!一生懸命作ってくれたチョコをそうやって・・・」

「だって乱菊、食べてくれへんやもん・・・」

ギンは拗ねて泣く“フリ”をした。

「あんた、何言ってんのよ。女の子たちが一生懸命気持ちを込めて作ってくれた手製のチョコでしょ!?」

「僕、女の子やないで」

ギンは振り返った。さっきまで拗ねていた顔がニコニコと怪しい笑顔を浮かべていた。

それを見て乱菊は少し体がビクッと反応した。

「・・・は?そんな事わかってるわよ。そうじゃなくて・・・、私はあんたにチョコを作ってくれた女の子たちに」

「僕は女の子やないよ〜」

「は?」

乱菊はギンが何を言っているのかわからず、首を傾げる。

「あれ嘘や。それ作ったんは女の子やない。僕や」
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