2/6ページ目 「小狼、できたー?」 ひょこっと少しドアから顔をのぞかせるサクラ。 「うん、できたよ」 「入ってもいいかな…?」 「いいよ」 小狼がそう言うと随分と顔を赤くしたサクラが入ってきた。 「…えーと…かなり露出したワンピースを着ているね」 目のやり場に困る小狼。 「前からあったワンピースだよ!」 「前から…」 いつもはかわいらしい丈の長いワンピースを着ているサクラが、今日は珍しく大人っぽいワンピースを着ていた。肩が随分と露出していて丈が膝よりも上にあった。 全然似合ってる…と、小狼は心の中で思いながら言った。 「その紫色のワンピース…俺、買った覚えがないんだが…」 小狼とサクラが付き合ってからは、小狼がいつもサクラの服を買ってあげていた。それで小狼は少し疑った目でサクラを見た。 「もしかして、他の男の人に買ってもらったって思ってる?」 小狼は図星を指された。 「そんなこと、私は絶対にそんなことしないよ。信じて…?」 サクラはそっと自分の手を小狼の胸板にそえて、そこに顔を埋めて言った。 「ごめん…。いつの間にか、嫉妬深い男になってしまったみたいだ」 <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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