1/1ページ目 蒸し暑い夜。 俺はランニングの途中で、コンビニに立ち寄り、なんてことなくスポーツ飲料を買った。 そして、飲みながら再び走りだそうとした。 けれども、店を出た瞬間一人の女が視界に飛び込んできたんだ。 「……あれって」 その見知った顔の持ち主を見て、俺はかすかに驚いた。 アイツは、クラスでは大人しいタイプであって、あんまり夜遊びなんてするような感じじゃない。 大人しい…って言うよりも、クールって言った方があってるんだろう。 簡単に言うと、俺の女版…って言われてる。 俺は認めてないけど。 でも話したことなんて一度もないし、他人にそこまで干渉しようとも思わない。 だからこそ、そのまま通り過ぎるつもりだった。 …彼女の襟元が、真っ赤に染まっているのを視界に留めなければ。 ……そう、これがアイツとの最初の出会い。 この時から…ゆっくりと運命の歯車は回りだしたんだ。 <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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