2/3ﾍﾟｰｼﾞ目 ２人､辿り着いたのは小さく古いアパートの一室｡ ｢…ｼﾞﾝ?…シャワー浴びるか?｣ コートに包んだｼﾞﾝをそのままに風呂場に向かおうとするラグナだったが､ ｢や…嫌だ…水の中には入りたくないっ…｣ 先ほどの何とも言い難い恐怖が蘇る｡ ｢…俺と一緒でも入らない?…それ､洗わねーと…｣ ｼﾞﾝの体に張り付いているｱﾗｸﾈの体液｡ ｢っ…兄さんと…一緒?…｣ ｢あぁ。…?決まりだな…行くぞ…｣ ｢ちょっ!?まっ…!!?｣ 小さく暴れるｼﾞﾝを後目にバスルームに着くなり､シャワーの栓を回し温かいお湯を勢いよくかぶせた｡ ｢っふわ?!…兄さん…服が…｣ 兄も兄から借りたコートまで､ずぶ濡れだ｡ ｢いいんだよ…どうせ脱ぐんだし…｣ ｢うん…｣ ｼﾞﾝを床に座らせ､浴槽に凭れかけさせると､ﾗｸﾞﾅは手際よく体を洗っていく｡ ｢…兄さん…それ位自分で…｣ ｢?自分で出来るなら俺が今やってる必要ないんだが?…｣ ｢う…｣ 恥ずかしそうに俯くとﾗｸﾞﾅに抱き上げられる｡ まだ泡を流していないのに｡ ｢兄さん何するの?もう全部洗い終わって……っえ…ん?!｣ ｢まだだろ…ここ､中の何だ?これ｣ 不自然に伸びる泡…液体｡ ｱﾗｸﾈの体液｡ ｢あ､後で洗うから今はいいよっ｣ 逃げようとするが… ｢こら…変な病気とかになったらどうする?ここ､洗うから大人しくしてろよ…｣ そう言い､対面で膝の上に乗せられると何の躊躇いもなく指を後口に差し込んできた｡ ｢っん…や…兄さん…やだ｣ ｢何が?ちょっと気持ち悦いだろ?｣ ｢それが嫌なの!っあ､ん…｣ 黙れと言わんばかりに指を動かしてくる｡ ｢首にしがみついてろよ…あぁ…ボディーソープで中洗うか…｣手にボディーソープを取り再度指を入れてくる｡ ｢え?!っあぁ…兄さんっも､もっと…中掻き回してっん…｣ ｢?随分と…積極的だな…｣ いきなり淫らになる弟に違和感を感じながらもﾗｸﾞﾅは指を二本に増やし中を掻き回す｡ ｢っぁあ?!…ぁ…兄さ…もっと奥ぅっ｣ しがみついてくる所か､刺激を求めて自ら腰を動かし始める｡ ｢…?お前…正気じゃないな……?｣ ｢っか､体が熱いんだ…ぁ…助けてょ…兄さんっん…｣ おそらく､ｱﾗｸﾈの体液に含まれる催淫作用か何か… 半泣きのｼﾞﾝに己の男としての象徴が反応する｡ …一度この体を味わう事を覚えた体は､自分では…理性を抑える事ができない｡ ｢…ｼﾞﾝ…っ…まだ､だ…中綺麗にしてからだ…｣ それでも何とか理性を保つ｡ ｼﾞﾝを抱きかかえ､湯船の中へと浸かる｡ 差し込んだままの指を左右に広げるとお湯が中に入ってくるのか､身震いしながらしがみついているｼﾞﾝの熱い吐息が耳にかかる｡ ｢ゃっ…入ってくる…にぃさっ…ぁ…ふ｣ ｢一回位なら…達ってもいいぜ…ｼﾞﾝ…｣ 言うと同時に指が激しく出入りする｡ ｢ひぁっ…ぁあっ!!お湯がっ…中…中ぁっもぅっ駄目っ…達くぅっん､やぁぁぁっ!!｣ ビクビクと痙攣しながら湯船の中で吐精する｡ 弛緩した体から指を引き抜き､自分に寄りかかる細い体を抱き上げバスルームから出る｡ ｢に…ぃさん?｣ 吐精した余韻の残るぼやけた思考で兄を呼ぶと ｢…ｼﾞﾝがのぼせる…｣ といいながらバスローブで体を包まれそのまま寝室へと運ばれる｡ …これは… 訳もなく､何故かドキドキと心臓が高鳴る｡ ｢……っ…｣ 寝室だからと言って別に期待している訳ではない｡ 現に､兄はあちらを向いて髪を乾かしている｡ 背中の逞しい筋肉に見惚れる｡ 前は…あの体に組み敷かれた｡ 欲望が… 湧き上がる… ｢っ…ん……｣ 体が熱くなり始める｡ ｢?…ｼﾞ…ﾝ｣ 小さく甘い呻き声に何かと振り返ったﾗｸﾞﾅの目に飛び込んできた情景… ｢っ兄さん…も…兄さんのが欲しいっ…｣ 小さく震える手は自身をゆるゆると刺激して､潤む瞳は兄からの刺激を懇願している｡ その姿に… ｢馬鹿が…せっかく我慢してたのによぉ…｣ ふっと笑うと自分を誘惑している弟に倒れ込む｡ ｢っ兄さ…ぁ…早く…欲しいっ…｣ ｢…泣いても許してやんねぇからな…｣ 兄の台詞に顔を背ける｡ ふと､思い出す…今日は何の為に外出してきたんだったか… 何か､兄に用事があった気が… なんて､考えていると ｢…泣かしてやる…｣ どＳな発言と兄からのキスにどうでもよくなる｡ 今はこの口付けに酔いしれよう…――――― あとがき ちょっとしたお話あります。 その後…的な。 [指定ﾍﾟｰｼﾞを開く] ＜＜重要なお知らせ＞＞@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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