2/3ﾍﾟｰｼﾞ目 家(アパート)につくと… ｢…ん?鍵が開いてる…｣ 鍵はかけた筈､と気配を殺して部屋の中へ入ると… ｢trick or treat !!兄さぁん!!｣ ｢!?………ジン?!｣ 飛びつくように奥から走り出てきた自分の弟に少し驚きながらも細身の体をしっかりと受け止める｡ いつもはラグナに『殺ろうよ､兄さん…』とかいいながら刀を向けてくる人物とは大違いだ｡ ｢おい…何の冗談だ…｣ 痛くなりそうな頭を抑えながら､歩きだす｡ ｢冗談も何も､こんな時位しか一緒に居られないじゃない…って…ちょっ支えてくれないの!?｣ 背中に腕を回すことなく歩きだす兄の体にコアラのようにしがみつくジン｡ と、フワリと不思議な香り… 甘い… アルコール?… ｢…ジン…酔ってんのか?…｣ ｢何いってんの兄さん!!僕は酔ってなんかいないよ!!｣ 酔っぱらいの台詞｡ ｢へいへい…｣ ジンを抱えたままソファーへと座る｡ 軽く流す兄の反応が気にくわないのか､ジンが一言… ｢兄さん…trick or treatだってば～……いひぃにぉ?…｣ ぶすっとむくれる弟の頬を摘む｡ ｢菓子なんて､もってないぞ｣ ｢ぃいんあﾞね?にぃひゃん…｣ 妖しい瞳で､見つめられる｡ 摘んでいた頬を離す｡ ｢あﾞ?……!?｣ 途端､ ジンがおもむろに口を開いたかと思えば､いきなりズボンのチャックを唇で挟みそのまま引き下げる｡ 何の躊躇いもなくラグナ自身を取り出し口に含んでしまう｡ ｢っおい!?…っ…悪戯の意味がちげぇよ……｣ ｢っん…だっえ､ひょかにいひゃずらっんにゃい…ん…うﾞんﾞっ｣ 口に銜えたままもごもごと喋るその刺激に流石のラグナも顔を顰める｡ ｢っ…おい…いい加減にしないと､"また"泣くまで犯すぞ…｣ 真実… ジンはラグナに一度襲われている｡ いや､襲った訳ではない｡ 一応､和姦だ｡ その時はユキアネサに操られたせいなのか､ユキアネサから解放されたのかは定かではないが… 仮にも兄弟だが､色々あった｡ ｢っ…ぁ…いいょ…後でね…｣ 酔って潤んだ瞳からは何を考えているのかが読み取りずらい｡ しかし､気になる… ｢……今日はあいつは…ユキアネサは…出てこないのか?｣ 鎌をかけてみる｡ と､動きの止まったジン ｢…兄さんは…ユキアネサの方がいいの?…僕じゃ､気持ち悦くない?｣ 潤んだ瞳が更に潤んで､その瞳からは涙が零れ落ちそうになっている｡ ｢っ…｣ 泣かれたくはない… 悪かった…好きにしてくれ､とラグナがジンの頭を撫でる｡ ｢いいの?…あ､有難う兄さん…じ､じゃあ前は僕ばっかり気持ち悦くしてもらってたから…今日は､僕が頑張るからっ｣ 嬉しそうに､にこやかに告げるジン(酔っぱらい)に細やかな抵抗｡ 『俺を口だけで達かせられたらな…』 ｢っ!?…兄さんの意地悪っ｣ 酔っているせいもあるのか､瞳に溜まっていた涙が遂に頬に流れていく｡ 上目づかいで兄を見上げると亀頭をパクリと銜えて少し強めに吸う｡ ｢…っ…は…｣ 荒く息を吐いたラグナの牡がまた､一回り大きさを増す｡ それでもジンはｶｳﾊﾟｰの滲み出る兄の牡を口から出そうとはせず… 終いには ｢出してもいいよ｣ などと言いながら、舌で裏筋をくすぐってくる。 ｢っバカ…やろ…っ｣ ｢っんんﾞ!?…っん…ぅ｣ 我慢など出来なかった。 ジンの口の中に吐精する｡ すると、ラグナが放ったそれを片っ端から嚥下していくのだ｡ 飲みきれないものが顎を伝い床へと染みをつくる｡ 全てを吸い尽くすかのように､最後にきつく先端を吸い上げる。 ｢んっんむ…ぷはっ…兄さん?…気持ち悦かった?…｣ ｢っ残りを吸うのは､反則だぜ…ジン｣ こんな風にされて､男としては我慢の限界だった。 ｢覚悟しろよ…｣――― ――――― 今夜は長くなる…。 end [指定ﾍﾟｰｼﾞを開く] ＜＜重要なお知らせ＞＞@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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