1/7ページ目 暖かい気持ちで。 寒い朝。 恥ずかし過ぎて、彼とはまともに目を合わせていない。 あれから、1ヶ月。 珍しく、長期間イギリスに滞在している彼の塒は自分の家。 ベッドが小さいと買い換えたのは少し前。 何故か同じベッドで就寝している。 何故…?… 恋人だから…? 彼と過ごす毎日が新鮮。 11月某日。 雪がチラチラと降り始める夜明けの寒い朝。 いつもどうりの時間に起きてしまった。 休みになった今日を、どう過ごそうかベッドの上で考えていた。 そんな時。 訝しそうな声が隣から聞こえてくる。 「…おい…今日は休みじゃねーのか?…起きもしねぇのに、んな早くにもぞもぞすんな…それとも、誘ってんのか?…」 「っば!?…か……違いますよ…」 男の台詞に驚き、カイが体を丸くする。 後頭部しか見えないが、耳を見れば直ぐに解る。 「赤い…」 何を言われようとベッドから逃げ出さない、その体に。 彼の耳を、撫でるように触る。 「ゃっ…#%$@っソルの馬鹿!!」 勢い良くベッドから飛び出していく。 今度は逃げられてしまった。 「あ…」 やりすぎたか… ちょっと後悔しつつ、先程までカイのいた場所へと腕を伸ばす。 「…あったけ……」 口の端を少しつり上げ微笑むと、暖かいその場所で男はまた深い眠りに入っていった。 [指定ページを開く] <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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