作品集【小説】

誕生日は…【【一歩前進】の続きです。 【無幻童】
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雪が降っているにも関わらず、外からは子供達の元気な声が聞こえてくる。

その声に起こされる。

元気過ぎる子供の声にうっとうしさすら感じる。


「……ん…ん?」
目を覚ますが、愛しい人は腕の中にはいない。少し前の記憶では、逃げられた。

窓から差し込む暖かい陽の光を浴びて、煙草に火をつけようとした時だ。

「ソル!!あなた、いつまで寝てるんですか!!?人のベッド…でっ…///っ…ちょ…服を、着なさいっ!」
カイは顔を真っ赤にして俯く。
ベッドの上には煙草を吸おうとして起き上がった、男の逞しい上半身。

「…ぁあ??…」
不思議そうな声をあげる男に対してカイは、シャツ位羽織ってくださいっ、と手に持っていた服を投げつけた。

「んだよ…上半身位で……凄いの見せてやろうか?」
悪戯な笑みを浮かべて男が立ち上がる。

「!?なっ…こっちくんな!変態ソル!!」

ドアを激しく閉めて、また逃げて行った。

「…んだょ…」

まぢで、面白い。



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